前回の記事に書いた通り、TOMIX社製の運転台型コントローラであるTCS Power Unit N-DU202-CLをマイコンを使用したPWM制御のコントローラに改造し、その計器をブレーキの圧力計に使用できることを紹介した。そこで、今回は路面電車や旧型電車に採用されていた直通ブレーキ(SM)を再現してみる。今回、電流計はブレーキの直通管圧力計となっている。
今回はTOMIX(トミーテック)社製のコントローラであるTCS Power Unit N-DU202-CL(パワーユニット)を分解、改造してマイコンを使用したPWM制御コントローラにしてみる。
<注意!!>
TCS Power Unit N-DU202-CLは家庭用商用電源(AC100V)を使用している製品ですので、内部に高電圧部が存在します。知識や経験の無い方が分解されますと、感電の可能性が非常に高くなります。また、コンセントを抜いた状態でも、内部のコンデンサに電気が蓄えられている事があります。この記事は分解を推奨するものではありません。さらに、この記事に関連して生じたいかなる事故、傷害にその他事象に関して当方は一切の責任を負いませんので、分解・改造は個人の責任の管理の元でお願い致します。また、安易な改造を防ぐ為に、改造に関する詳細な内容は非公開とさせていただきます。ご了承下さい。
ここでは、前回までの直通ブレーキの実験(①、②)から徐々に発展しているが、特に空気の圧力を制御に取り入れる事で、ブレーキの挙動をより実車に近づけるための実験である。MR(Main Reservoir):元空気溜めとSAP(Straight Air Pipe):直通管の圧力の変化を数値として表現しているところが大きな特徴である。