2010年11月26日金曜日

KATO社製パワーパックスタンダードSを常時点灯対応PWMコントローラに改造する

今回はKATO社製の標準的なパワーパックであるスタンダードSを改造してみる。

スタンダードSはコスト的にも、また性能的にも運転には十分な機能を有している。出力も1.0Aと長編成やプラ車体のHOゲージなら問題無く運転可能だ。ただ、常時点灯機能に対応していないのがちょっと惜しい。そこで、今回は内部基板を完全に撤去し、あたらしくPWM制御式の基板を内蔵し、さらに常時点灯機能、駆動音再現機能などを組み込んでみた。


駆動音選択と操作性向上のために、電源スイッチが必要なので、背面に追加した。

常時点灯機能調整の為に、左側面につまみを追加した。

駆動音の選択は電源投入前のハンドル位置による。現在は7種類の駆動音が収録されている。


パワーパックは外観はそのまま、アダプタなども流用しているので、そのままグレードアップした形となっている。最初に開けた時には内部のシンプルさに驚いたが、シンプルなだけに、改造も容易に出来た。今後プログラムの改良によって外部拡張を実現してみたい。

2010年11月9日火曜日

オリジナルコントローラのすすめ

趣味に深く入り込むと、自分の思い通りにならない事が多く出てきます。鉄道模型の世界でも「この編成の車両が欲しい」とか「この情景のレイアウトが作れれば」、「思い通りに模型が動いて欲しい」など、その欲望はどんどん膨らみます。お金と時間がたくさんあればその思いを実現する事は可能かもしれません。しかし、世の中に広く出回っていないもの、大手メーカに無く自作が難しいもの、欲しくても手に入らない物はたくさん有ります。

鉄道模型(NゲージやHOゲージ)の制御機器(コントローラ、パワーパック、パワーユニット)においてもその事が言えるのではないでしょうか?、限られた制御機器を使用して、模型の運転を我慢していませんか?、もっと自分の思い通りに模型を動かして、運転を楽しみたいと思いませんか?

そこで、お勧めしたいのが、世界に一つだけのオリジナルコントローラの紹介です。外観や形状、操作方法はもちろん、ディジタル制御を用いて模型の動きに至まで思い通りの製品が作れるかもしれません。


製作費用に関しては初期コストを出来るだけ抑え、再現性のある設計とプログラムにより、納入後の修正や改良版の製作などニーズに応じた設計製作が可能です。お見積もりやご依頼、お問い合わせは随時受け付けております。ただし、個人で製作しております。製作時間や品質についてはある程度の限界がございます。ご了承ください。

製作依頼

仕様決定

外観設計(3D-CADによる)

ケース加工


基板設計

回路製作

組み立て

プログラム設計

プログラムデバッグ(修正作業)

完成検査

完成、納品

<製作可能な機能や性能>
①外観
・仕様に応じてケースの大きさや形はもちろん、プラスチックケースやアルミケース、ラベル表記にいたるまで、設計製作いたします。
・LCDやLEDの表示や表示内容についても自由に設定可能です。
・つまみの形状やスイッチの形状、位置や個数など仕様に応じて設定可能です。

②操作性
・車両毎のブレーキシステムや駆動システムの違いを再現する事も可能。
・ワンハンドルや2ハンドルはもちろん、機関車などの運転操作を再現する事も可能。
・自動運転などの制御も可能で、複雑なダイヤ設定やカスタマイズ可能な製品を製作可能。

③機能
・ディジタル制御により駆動音の再現機能や複数編成の同時制御が可能
・必要に応じて実車の機能(ATSやEB装置)を再現可能。

④性能
・0.5A〜最大5.0Aまでの出力回路を設計可能で、幅広い鉄道模型に対応
・PWM制御により、常時点灯システムや安定した低速走行を実現。

⑤その他
・今まで鉄道模型には無かった機能や装備を実現できるかもしれません。
「こんなことが出来たら」、「実車のこの機能を再現して欲しい」など様々なご意見をおまちしております。

ご意見、ご質問、お問い合わせはフォームをご利用下さい。

2010年11月4日木曜日

小型軽量型PWM電車運転コントローラA-miniタイプver1.10の開発

前回紹介したのはUSB電源にて鉄道模型をコントロールできるものであったが、やはりNゲージともなると出力が欲しい。そこで今回はACアダプタを用いて、有線ではあるが持ちながら運転が可能なタイプを設計し試作を行なった。

「PWM電車運転コントローラA-miniタイプver1.10」の紹介である。

以前の物と比べると、体積的にはあまり変わらないが、縦と横の幅を小さくした分、手にすっぽりと収まる大きさとなった。左(A-miniタイプver1.00)、右(今回製作した製品)。

小型のACアダプタを採用し、小さなレイアウトでも場所を取らない。

常時点灯機能を持っていないので、走行時に駆動音と動きにズレがある。
しかし、音は良く聞こえるので、音を楽しみたい方向けである。

・コントローラの主要緒言
機能:
逆転スイッチ
パイロットランプ(LED)
KATOフィーダー互換コネクタ
DCコネクタ
出力調整用つまみ

性能:
入力:ACアダプタ(12V1.0A)、ACアダプタ内に保護回路あり
出力:パルス出力、保護回路あり(ポリスイッチによる自己復帰タイプ1.0A)
制御方式:PWM制御(疑似VVVF制御による、駆動音再現機能6音収録)

特徴:アルミケールを用いて、小型軽量化を実現。操作面を均等に位置し、操作のし易さと見栄えを追求。6種の駆動音を再現(201系、EF210、E501系、E231系、東京メトロ03系、京成3400系チョッパ車)。低速走行モードにより、実車に近い運転が可能。