2009年10月28日水曜日

VVVFインバータ制御への挑戦(その1)

 鉄道模型用のコントローラが完成をみたところで、本格的にVVVF(可変電圧可変周波数)インバータ制御について考察してみる。実際の電車は交流(AC)モータを駆動させているが、鉄道模型(Nゲージ)用のモータは直流(DC)モータである。よって周波数によってその出力が変化するかどうかはモータの特性による。そこで、電圧出力(PWMデューティ比)と周波数、速度のデータを収集する必要がある。そこで、速度自動計測システムを使用してグラフを作成する。

縦軸はスケール換算した速度(km/h)、横軸は周波数(Hz)、奥行きの軸は出力(%)

 上のグラフから読み取ると、出力の増加=速度の増加、周波数の増加=速度の増加という関係が読み取れる。しかし、これは実験の結果から出力が7.5~12.5%、周波数が600~1300Hzの間に適応できると考える。実際の電車はどうなっているのかも重要な要素である。そこで、VVVFインバータの音を解析してみる。

たしかE217系だったような気がします(笑)。数秒間の間に周波数が倍増し、それを繰り返している様子が分かる。

 
 ここで、問題なのは鉄道模型(Nゲージ)の加速が早すぎるという事である。数秒間の加速で、スケール換算すると一気に300km/hを突破する(笑)。したがって、VVVFの変化時間をスケール換算してしまうと、0.1秒以下になってしまい、聞こえない(汗)。解析にはまだまだ時間がかかりそうだ。

2 件のコメント:

  1. 実際に解析してみるとNゲージで実車の音を再現するのは、ブレイクスルーが必要そうですね。確かに単純に考えても、周波数に比例するならば有り得ない速度になりそうです。

    周波数を変化させつつ、出力を抑えるなどの工夫が必要なのかもしれません。究極的には、ギア比を変えるのが一番早かったり?

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  2. コメントありがとうございます。

    Nゲージで周波数と速度、出力を調整するにはかなり複雑な関数が必要になると思います。うにさんのおっしゃる通り、出力を一定に抑え、周波数で速度を調整し、さらに出力を調整といった制御が現実的です。

    私も、Nゲージのギア比をもっと減速させたいと思いました(笑)

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