2010年4月16日金曜日

新製品の開発、自作PWMパワーパック「BLP-USB」の試作機

現在の主力製品はPWM電車運転コントローラBLタイプver1.11である。その中でもカスタマイズ版は二十数種類の駆動音の中から、自分の欲しい駆動音や所有する車両に合わせて選択できる。しかし、世の中には数百種類の車両が存在し、やはり物足りない。そこで、私がどんどん駆動音を増やして行けばいいのだが、これが結構大変なのである。ほとんど電車に乗らないのでorz。

今回紹介するのは新製品の「BLP-USB」である。まず、Bはワンハンドル操作、Lは常時点灯となっていて、今までのコントローラと同様である。問題は「P」と「USB」である。「P」はプログラマブルつまり、書き換え可能という意味で、「USB」はPCなどに付いているシリアル通信用の規格である。ややこしい書き方をしたが、結局のところ、コントローラとPCをUSBで接続し、PCからデータの書き換えを行なえるようにしたものである。これで、自由にVVVF音を生成することが可能となる。
コントローラの端子はUSBminiB端子であるが、厳密にはUSBの規格品では無いので、USBのロゴやそれを前面に出すことは出来ないので、おまけという事で機能を追加している。
実際にはUSB-シリアル変換を行なっているだけなので、PCからは通信用のターミナルでコントローラ内蔵のマイコンと通信を行なう。マイコンにはEEPROMが内蔵されているので、電源を切っても記録が残り、さらに10万回の書き換えが可能だ。
で、具体的にどうやってVVVF音を作るのかというと、周波数を縦軸、出力を横軸にとったグラフを描き、そこで、ポイントとなる数値を入力するだけである。
まず、上部の数字は周波数で、下部の数字は出力の数値を示している。つまり、0〜14までのポイント毎に数値を決定すれば、上図のパターンのVVVF音を生成する事ができるのである。しかし、VVVF音が上図のパターンであれば問題無く作れるが、このシステムでは音階の再現は難しい。しかし、周波数は50〜8000Hz、出力は0〜100%の間で調整できるので、多くの車両がこの方法で再現できるのではと思っている。

現時点ではユーザーインターフェースがややこしく、かなり知識のある方でないと、調整が非常に難しくなっている。もう少し簡単に、だれでも気軽に設定が出来る様になれば、本格的に量産したいが、そもそも、音を聞いただけで、周波数が分かる人が居るのかどうか(爆)。絶対音感の持ち主に使っていただきたい製品である。

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