今回はさらに難易度?を上げて、単純なSIN(サイン)波ではなく、合成波を使って警笛とくにタイフォンを再現してみたい。使うのは8bitマイコンでアンプIC、基板やスピーカーを合わせても500円に満たない費用で製作出来る。あとはプログラム次第である。
音叉や弦を弾くだけの楽器であれば、綺麗なSIN波で音を奏でている。ところが、警笛には複数の周波数の音が重なって発生している。殆どが倍音と呼ばれる波であるが、詳しい説明については割愛させていただく。さて、この合成波を8bitマイコンで演算し出力するのはほとんど不可能である。まず三角関数の計算が難しい(人間でも難しいが(・・;))。
そこで登場するのが文明の利器である。といっても普通のPCだが。表計算ソフトを使うと非常に簡単に合成波を生成でき、それをマイコンのメモリーに記録、それを連続して再生するという方式をとる。これであれば、比較的高速かつ複雑な波形でも出力が可能だ。
また合成波をそのまま出力するのではなく、振幅を調整することによりADSR追加する。といってもアタック(音の出だし)とリリース(余韻)を調整しているだけだが。
使用機器
マイコン:Atmel社製 AVR TINY2313(動作速度20MHz)
アンプ:HT82V739
電源:USBハブより5V
スピーカー:4Ω